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絶滅危惧淡水魚イトウの保全活動について

2014年11月7日 猿払イトウ保全協議会 王子ホールディングス株式会社 絶滅危惧淡水魚イトウの保全活動について   当協議会は、王子ホールディングス(http://www.ojiholdings.co.jp/)のほか現地保護団体、行政、研究者らと共同で、北海道猿払村にある同社猿払社有林とその河川域に生息するイトウの保全を目的に、2009年に設立され、保護活動を続けています。 猿払川の水辺の森を豊かに保つことで、イトウのエサとなる昆虫や小魚を育み、イトウが隠れ家として利用する倒木を供給する活動を続けているほか、イトウの生態に関するシンポジウムの開催や大学生対象の環境教育などを通じた啓蒙活動にも取り組んでいます。  このほど国立環境研究所の生態調査によって、猿払川流域に生息するイトウは安定した個体数が維持されていることが分かりました。 (詳細は国立環境研究所のリリースをご参照下さい。     こちらから→http://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141104/20141104-2.html)  当協議会はこれまでの地道な取組みが成果を結びつつあるものと考えており、引き続き安定的かつ継続的な保全活動に取り組んでまいります。  ※イトウは国内最大の淡水魚で、絶滅危惧種ⅠB種に指定されており、猿払川など北海道のわずかな河川にしか生息していません。王子ホールディングスは、イトウと林業の共存のため、猿払社有林17,290haのうち2,660ha(東京ドームの約570倍)を環境保全区に指定し伐採活動を自粛、川の両岸から幅30mの河畔林を保全しています。

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